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なぜトランプはグリーンランドに執着するのか? ノーベル賞の逆ギレ騒動で見えた野望

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トランプ、ノーベル平和賞とれずに逆切れ

「平和賞をくれないなら、もう平和の義務は感じない」。トランプ大統領がノルウェー首相に送りつけた衝撃の書簡。しかし、単なる八つ当たりと笑ってはいけない。この“逆ギレ”の裏には、不動産王トランプがどうしても手に入れたい「氷の島の本当の価値」があった。

 

前代未聞の「平和ボイコット」宣言

「もう知らない。君たちが賞をくれないから、僕はもう『平和』だけを考えるいい子はやめることにしたよ」

1月19日、世界を唖然とさせる外交文書が明るみに出た。トランプ大統領が、ノルウェーのストーレ首相に送りつけた“恨み節”全開の書簡である。

「私が8つもの戦争を阻止したのに、貴国はノーベル平和賞をくれなかった」。そう嘆いたトランプ氏は、続けてとんでもない理屈を展開した。「だから私はもう、純粋に平和だけを考える義務を感じない」。

ノーベル賞落選を理由に「平和維持の義務」を放棄すると宣言したのだ。そして、その交換条件のように突きつけた要求が、「グリーンランドの領有権」である。

 

なぜそこまで「グリーンランド」なのか?

ここで多くの人が抱く疑問がある。「なぜ、アメリカの大統領が、デンマークの自治領である巨大な氷の島にこれほど執着するのか?」と。実は、不動産王としての鼻が利くトランプ氏にとって、グリーンランドは「世界で最も過小評価されている優良物件」なのだ。その理由は大きく分けて2つある。

氷の下は「ハイテク資源」の宝庫

 

地球温暖化で氷が溶け始めたグリーンランドは、今や資源開発の最前線だ。特に重要なのが、スマホ、EV(電気自動車)、そして最新鋭のミサイル製造に不可欠な「レアアース(希土類)」である。

現在、レアアース市場は中国が圧倒的なシェアを握っている。トランプ氏にとって、グリーンランドを手に入れることは、中国の資源支配を崩し、アメリカのハイテク産業と軍事力を盤石にするための「切り札」なのだ。「中国に掘られる前に、俺が買う」――これが商売人トランプの偽らざる本音だろう。

対中露の「不沈空母」

 

地図を北極中心に広げてみてほしい。グリーンランドは、アメリカ、ロシア、ヨーロッパのちょうど中間に位置している。既に米軍の「チューレ空軍基地」が存在するが、ロシアや中国が北極海航路への進出を強める中、この島は北米防衛の「防波堤」であり、敵を監視する「監視塔」となる。

トランプ氏は書簡で「デンマークはロシアや中国からあの土地を守れない」と断言した。これは「賃貸(基地使用)」では不安だから、「持ち家(完全領有)」にして米軍がガッチリ固めたい、という安全保障上の焦りが見え隠れする。

「数百年前の記録」vs「俺たちの船」

 

資源と軍事、この2つの“実利”を得るためなら、歴史認識すら書き換えるのがトランプ流だ。今回の書簡で彼は、デンマークの領有権をこう一蹴した。

「文書の記録は残っていない。数百年前に船がそこへ上陸したという記録があるだけだ。だが、こちらも上陸した船があった」

 「先に旗を立てたもん勝ち」と言わんばかりの大航海時代メンタリティである。NATOへの貢献を恩に着せ、「世界を安全にするために、島をよこせ」と迫る姿は、まさに外交の常識を覆す剛腕ぶりだ。

 

「平和賞」より「不動産」

トランプ氏にとって、形だけの「ノーベル平和賞」は名誉欲を満たすものでしかなかったのかもしれない。それが手に入らないと分かった今、彼は躊躇なく「実利」へと舵を切った。

 「賞がないなら、島をもらう」

このなりふり構わぬ要求は、グリーンランドが持つ地政学的・経済的価値がそれほどまでに巨大であることの裏返しでもある。

氷の島をめぐる不動産王の執念は、北極圏の冷たい海をさらに熱くさせそうだ。

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ライター:

新聞社・雑誌の記者および編集者を経て現在は現在はフリーライターとして、多方面で活動を展開。 新聞社で培った経験をもとに、時事的な記事執筆を得意とし、多様なテーマを深く掘り下げることを得意とする。

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